メンタルトレーニング関連用語集
メンタルトレーニングに関する用語を掲載しています。
モニタリング
メンタルトレーニングにおけるモニタリングとは対象者をしっかりと観察して経緯を含めてしっかりと追跡してフォローアップしていくことを言う。
モチベーション・マネジメント
自分自身で常に適切なモチベーションを保てているかチェックしながら、しっかりとコントロールしていくこと。あるいは第三者によって上手にコントロールしてもらうこと。
リーダーシップ
集団の中で、そのリーダーとして、しっかりとした統率力を発揮する能力。公平、親愛、決定力、判断力、分析力など実に様々な力を必要とする。
クラスター分析
もともとは数学上での統計的な分析法。スポーツではクラスタリング技法とも言い、勝った試合の数々を重ね合わせてその中での共通項を導き出す方法としても活用されている。
適応機制
欲求不満による不安や悩みを和らげ心の安定を保とうとする働き。逃避、合理化、攻撃、同一化、補償、昇華、抑圧、退行などがある。
葛藤
心の板挟み状態を言う。対立する2つあるいはそれ以上の要求衝動が個体内に存在する状態。
ブレインストーミング
皆で意見を出し合い、ひとつひとつの意見の検討は後回しにして、ともかく色々なアイデアをたくさん挙げる方法。質よりも量を大切にする。ただし人の意見の批判は禁物。
一次的欲求
生まれながらにして持っている本能的な欲求で個体の生命維持と生殖にもかかわり、生理的欲求とも呼ばれる。
二次的欲求
生後の成長過程の中で発達していく欲求。心理的欲求とも呼ばれる。さらに二次的欲求には自分を維持する自我欲求と社会の中でいきていくための社会的欲求がある。
自己実現
目標を掲げてその達成に向けて行動し、その結果を評価し、必要なら目標を修正するなどして、自分を高め、持っている力を最大限に発揮すること。
プラトー
高原状態とも言う。持てる力は十分に発揮できているのだが、その力そのものが伸び悩んでいる状態。技術が高度になるにつれて壁に突き当たっている。
マズローの欲求階層
レベル1は生理的欲求、レベル2は安全の欲求、レベル3は愛の欲求、レベル4は尊敬への欲求、レベル5は自己実現の欲求とレベルが上がるほど高次の欲求になる。
セレンディピティ
イギリスの政治家にして文人のウォルポールがペルシャの寓話「セレンディープの三人の王子」の主人公が持つ鋭い洞察力を表す言葉として造語した。
IQ
知能指数と呼ぶ。論理的思考、言語、数的処理、洞察力などといった知的な活動を行う能力。
EQ
自分と他人の感情を理解して、感情をコントロールしていくための能力。感情知能指数と呼ばれている。
リーダーシップ工学
工学とは人に有用なものを作るために応用する科学技術の総称。この工学の意味も含めながら、工学的手法や理論で強化されたリーダーシップ論。
ゆで蛙現象
蛙を水を張った鍋に入れておいて加熱していくと、じわじわと変化する水温に対応できずに茹で上がってしまう。このことから、のんびりしていると、いざという時に環境変化に対応できずに危機的状況に陥るという事。
KJ法
川喜多二郎が考案した情報を機能的に集約していく収束的思考法。現象を観察して記録を取ることで得た情報を一枚のカードに一件ずつ記録し、それらのカードを分類してグループにまとめて進めていく。
パッシブ・リスニング
聞いてくれる人が相談相手になるという役割を受け入れてくれるかどうかを相談者は知りたいと思う。その場合黙って聞くという事は、相談者が自分の問題を話す励ましになる場合がある。そうした聞き方を意味する。
アクティブ・リスニング
相手を本当に理解するということは、相手と同じ気持ちを経験すること、相手の気持ちに共感し感情移入でき、相手のものの見方、考え方を受け入れなければならない。そうした聞き方を意味する。
自己成就的予言
自分の将来を予言して、その暗示効果に影響を強く受けて、自分自身の力でその予言を実現してしまう心理作用を言う。
カウンタリング
何か始めようとする時に、マイナスイメージやマイナス思考が浮かんできた時にボクシングのカウンターパンチのように即座に心の中で自分に反論をぶつけて消してしまう方法。
集団心理
赤信号みんなで渡れば怖くないの言葉通り、一人では勇気が出ない事でも集団でやれば便乗してできたりする心理の事。
心理力学
人間の心理に一番影響を与えるものは人と人との距離感である。人間は自分の一番近くにいる人間から最も心理的な影響を受けるのである。
ベータエンドルフィン
脳の内部から分泌される爽快感をもたらしたり、免疫力を高める効果がある麻薬性物質。ランニング・ハイもベータエンドルフィンによるものと言われている。
プラシーボ効果
偽薬効果とも言う。偽薬を与えたにも関わらず、それを信じこんで飲んだ患者の痛みが本当に消えたというもの。人間は信じこむと、脳の中でそれに合った物質が作り出されていく。
イメージに必要な3要素
イメージのリアリティーを高めるためには、経験、知識、情報の3要素の質と量によって大きく違ってくるというもの。
至高体験
マズローの提唱した概念で「もうこれ以上はない」という人生における最も幸せな体験の事。この体験は人格が成長したり、より調和のとれた状態へと変容するための契機となりうる。
精神力動理論
フロイトは心の問題の解決のためには、対象者の無意識を見つめることが必要だと考えた。このフロイトの理論を精神分析学と呼ぶ。このフロイトの理論とその影響を受けて発展した、心の深層を仮定する様々な学派を総称してこのように呼ぶ。
行動療法
様々な手法があるが、近年では対象者の思考パターンや自己イメージを変えることによって、問題を改善しようとする手法が発展してきている。こうした手法は認知行動療法と呼ばれている。
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